九州西方の対馬・朝鮮海峡は少しだけ深すぎたため陸橋はできなかったと考えられている。
岩手、長野、神奈川、岐阜の各県からヘラジカの化石が産出している。
これらの化石の発見は、当時の日本が現在よりもずっと寒冷な気候であったことを示している。
最終氷期の最寒氷期には、北海道の西部から本州中部までは常緑針葉樹林におおわれていた。
ヘラジカはサハリン方面から陸橋を伝って北海道、さらには津軽海峡をこえて本州中部まで南下したと考えられる。
ヘラジカたちは、本州でも川沿いや、森のところどころにある湿原を中心に暮らしていたのであろう。
本州におけるヘラジカの化石の分布も、当時の常緑針葉樹林の南限とほぼ一致している。