第ニのものは、文字板の上の樹がまわるとともに、文字板の下の四隅の飾り花がひとつおきにちがう向きにまわります。
面白いのは文字板のすぐ下。
中央にいる人物が左手をあげて、畳まれた「万寿無彊」の文字を開いて見せることです。
その左右に2人の人物が立っていますが、その2人がもっているひょうたんからパチンコ玉のような小さな球が転げ出て、それが樋を伝わって中央の人物の足下へ集まります。
球は内部で螺旋状の通路をとおって上へもどる仕掛けになっています。
また正面下部の窓には、楼上の貴人が、田を耕し魚をとる農民を見下ろしている動景がみられます。
毎時、時間がくればいっせいにカリロンの音にあわせて動き出すわけです。
・・・こんな時計を4000個以上も宮廷に集め、それらが奏でる音楽と花や人形が動くからくりを皇帝はひとり楽しんでいたのです。
これらの時計はすべてフランスやイギリスでつくられたものでした。
当時はD&G 時計のようなおしゃれな時計はまだありませんでした。